■NY株式:NYダウ150ドル高、米中協議の進展期待が強まる米国株式相場は上昇。
ダウ平均は150.66ドル高の26496.67、ナスダックは47.04ポイント高の7950.78で取引を終了した。
米国と中国が通商協議で部分的に合意するとの期待から買いが先行。
明日、トランプ大統領が中国副首相と会談する予定を明らかにし、投資家心理の改善により終日堅調推移となった。
セクター別では、銀行や自動車・自動車部品が上昇する一方で公益事業や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
家庭用品小売のベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は、ターゲットの商品担当責任者を務めたトリトン氏を新CEOに指名し大幅上昇。
携帯端末のアップル(AAPL)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け堅調推移。
一方で、ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は、ゴールドマンサックスの投資判断引き下げを受け下落。
航空大手のデルタ航空(DAL)は、10-12月期の業績見通しが予想を下振れ、軟調推移となった。
ダラス連銀総裁は米経済に減速の兆しが見られるものの、金融政策の方向性に関して何らかのシグナルを発するには時期尚早との見解を示した。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:米中協議進展への期待でドル続伸10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円38銭から108円02銭まで上昇し、107円97銭で取引終了。
中国は米国産大豆や豚肉の購入を拡大しているとの報道や、中国の新華社通信が「中国副首相は複数の問題で米国との合意を期待している」と報じたため、協議進展への期待が広がりリスク選好のドル買い・円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1033ドルまで上昇後、1.1002ドルまで反落し、1.1005ドルで引けた。
欧州中央銀行(ECB)の9月理事会の議事要旨でメンバーの意見が大きく異なっていたことが判明し、ユーロ買いが優勢となった。
ユーロ・円は、118円44銭から118円94銭まで上昇した。
ポンド・ドルは、1.2216ドルから1.2469ドルまで急伸。
アイルランドのバラッカー首相がジョンソン英首相との会談後、英国と欧州連合(EU)は今月末までに合意可能との見解を示したため、ポンドのショートカバーが加速。
ドル・スイスは、0.9922フランから0.9973フランまで上昇した。
■NY原油:反発で53.55ドル、米中協議進展への期待広がるNY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:53.55 ↑0.96)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.96ドルの53.55ドルで通常取引を終えた。
時間外取引を含めた取引レンジは51.38ドル−53.97ドル。
時間外取引のアジア市場で51.38ドルまで下げたが、まもなく反転。
通常取引開始時点にかけて53ドル台まで上昇した。
米中協議進展への期待が一段と広がったことや、米国株高を意識して原油先物は強い動きを見せた。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 28.45ドル +0.56ドル(+2.01%)モルガン・スタンレー(MS) 41.05ドル +0.61ドル(+1.51%)ゴールドマン・サックス(GS)199.87ドル +3.02ドル(+1.53%)インテル(INTC) 51.11ドル +0.63ドル(+1.25%)アップル(AAPL) 230.09ドル +3.06ドル(+1.35%)アルファベット(GOOG) 1208.67ドル +6.36ドル(+0.53%)フェイスブック(FB) 180.03ドル +0.18ドル(+0.10%)キャタピラー(CAT) 122.69ドル +3.25ドル(+2.72%)アルコア(AA) 18.69ドル +0.28ドル(+1.52%)ウォルマート(WMT) 119.61ドル +0.68ドル(+0.57%)スプリント(S) 6.27ドル +0.13ドル(+2.12%)