30日の日経平均は8営業日ぶり反落。
131.01円安の22843.12円(出来高概算17億9000万株)で取引を終えた。
29日の米国市場ではアルファベットやアップルが2%を超える下落となり、ハイテクセクターへの重石になったほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めたいとする模様眺めムードも上値追いを慎重にさせている。
日経平均は前日に節目の23000円を回復したこともあり、目先的な達成感が意識されていることも利益確定に向かわせたようである。
もっとも、下を売り込む流れにはならず、225型が弱い一方で、TOPIX型への資金流入が見られており、全体としては底堅い値動き。
また、大引けでのTOPIXのリバランス需給要因もあり、売買代金は3兆円に膨らんでいる。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは食料品、精密機器、空運、その他製品、水産農林、証券が堅調。
半面、石油石炭、鉄鋼、非鉄金属、ガラス土石、鉱業が冴えない。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、東エレク (T:8035)、アドバンテスト (T:6857)、ソフトバンクG (T:9984)、オムロン (T:6645)、TDK (T:6762)が軟調。
一方で、資生堂 (T:4911)、アステラス薬 (T:4503)、日清粉G (T:2002)、エーザイ (T:4523)、花王 (T:4452)が下支えとなった。
指数インパクトの大きい値がさ株の上げ一服により日経平均は反落となったが、TOPIX型への資金流入により全体としては底堅さが意識されている。
明日は今年3度目の0.25Pt利下げが予想されている米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けた米国市場の動向に振らされやすいほか、前日にハイテク株の重石となっていた米アップルの決算を受けた反応も影響することになりそうだ。
また、FOMC通過後も週末の米雇用統計に関心が集まりやすい。
ゼネラルモーターズ(GM)のストの影響が出てくるため、5万人近い減少が見込まれる。
これを織り込んでのコンセンサス予想での着地となれば良いが、コンセンサスを下回ってくる可能性が警戒されやすいほか、日本は3連休を控えているため商いは膨らみづらい。
さらに決算発表が本格化していることもあり、週末に向けてこう着感の強い相場展開が続きそうである。