20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し: 中小型株シフトで個人のセンチメントは改善傾向■前場の注目材料:バルテス、立会外分売15万6900株、東証本則市場への市場変更申請を計画■住友化、住化など化学大手各社、5G素材増産相次ぐ、スマホ・基地局向け■ 中小型株シフトで個人のセンチメントは改善傾向20日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。
19日の米国市場では、小売決算が嫌気されてNYダウは102ドル安で28000ドルを割り込んでいる。
ナスダックは上昇となったが、米中通商協議の進展に懐疑的な見方もあって、上値の重い展開だった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の23245円。
円相場は1ドル108円50銭台で推移している。
半導体のブロードコムはモルガンスタンレーによる投資判断引き上げを受け上昇となったほか、AMDが3%を超える上昇となっており、半導体株への支援材料にはなる。
一方で、マイクロンテクノロジー、アプライド・マテリアルズ、KLAなどが冴えない展開となっており、SOX指数は下落していることもあって、材料視しづらいところでもあろう。
シカゴ先物の値動きをみても、昨日同様、日経平均は23300円を挟んでのこう着といったところ。
昨日は三菱ケミHD (T:4188)によるTOB発表で田辺三菱 (T:4508)がストップ高となった影響もあり、医薬品が上昇率トップとなったが、ややディフェンシブ意識から医薬品のほか、足元で出直り基調を見せてきている中小型のバイオ株などへ資金が向かいやすいだろう。
また、昨日は日本通信 (T:9424)がリリースをきっかけに急動意をみせており、結局はストップ高を付けている。
短期的な値幅取り狙いの資金も活発であり、個人のセンチメントは悪くないだろう。
個人主体の資金などは出遅れ感が意識されている中小型株にシフトしている。
弱いトレンドが続いているマザーズ指数であるが、3営業日続伸で再び75日線を突破してきている。
トレンドとしては調整トレンドの上限レベルまで回復してきているため、11月前半につけた直近の戻り高値水準をクリアしてくるようだと、より中小型株への関心が高まることになるだろう。
これまで跳ね返されてきた調整トレンドラインの上限であり、楽観視は出来ないものの、日経平均は足元でこう着が意識されやすい状況でもあるため、値ごろ感を意識した資金は中小型株シフトといった展開になりそうだ。
■バルテス、立会外分売15万6900株、東証本則市場への市場変更申請を計画 (T:4442)バルテス、立会外分売、15万6900株、東証本則市場への市場変更申請を計画しており、その形式要件の充足を図るため。
■前場の注目材料・ナスダック総合指数は上昇(8570.66、+20.72)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・日産自 (T:7201)「ダットサン」縮小、新興国専用の新モデル開発中止・住友化 (T:4005)住化など化学大手各社、5G素材増産相次ぐ、スマホ・基地局向け・伊藤忠 (T:8001)「ローラアシュレイ」サブライセンス契約、ワールドと・双日 (T:2768)通信タワー事業参入、ミャンマー企業に出資・マツダ (T:7261)新型エンジン混流生産快調、部品点数増・高精度化に対応・三菱電 (T:6503)NECと製造業5G活用を共同検証☆前場のイベントスケジュール・特になし
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