16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:利食い優勢もクリスマスラリーへの期待は根強い■前場の注目材料:神戸物産、19/10期営業利益192憶円、計画を上振れ着地■ブリヂストン、CEOに石橋秀一氏、ソリューション事業強化■利食い優勢もクリスマスラリーへの期待は根強い16日の日本株市場は、先週末の大幅上昇に対する利益確定の流れが優勢になりそうだ。
13日の米国市場ではNYダウが3ドル高と小幅に上昇。
米中通商交渉で中国が会見を開き、第1段階目の合意に達したことで買いが広がった。
しかし、両国とも投資家に安心感を与えるような詳細を明らかにしておらず、合意文書の内容はまだ精査が続いているとし、農産物購入については後日詳細を発表すると中国の当局者は語ったようである。
トランプ米大統領は13日、米中が詳細を取りまとめた第1段階の貿易合意の一環として、中国が年間500億ドル(約5兆4700億円)規模の米国産農産物を購入することになると述べているが、中国側の見解を見極めるまでは手掛けづらそうである。
とはいえ、貿易協議がひとまず片付き、英総選挙は与党・保守党の圧勝となったこともあり、いったん利食いが意識されるものの、年末に向けたクリスマスラリーへの期待感は根強いだろう。
また、NEXT日経平均ダブルインバース・インデックス (T:1357)の売買が活況となるなど、需給面での下支えとして意識される。
ショートの積み上がりにおいては個人主体との見方がされているが、一部で地銀などがヘッジ対応で積み上げているとの声も聞かれている。
先週末の大幅上昇の反動から利食い優勢ながらも、日経平均の24000円近辺での底堅さが意識される局面においては、ショートカバーを意識したトレンド形成もありそうだ。
また、日経平均の24000円処は昨年1月、10月高値によるダブルトップが形成されている。
一気の突破は考えづらいものの、この水準を上放れてくるようだと、一気にトレンドが強まりやすいところ。
■神戸物産、19/10期営業利益192憶円、計画を上振れ着地神戸物産 (T:3038)が発表した2019年10月期決算は、営業利益が前期比22.4%増の192億円だった。
従来計画の165億円を上振れての着地。
利益率の高いPB商品の販売が好調だったほか、新規出店による店舗増加も寄与。
新規出店による店舗増加も寄与2020年10月期は前期比5.5%増の203億円を計画している。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(24023.10、+598.29)・NYダウは上昇(28135.38、+3.33)・ナスダック総合指数は上昇(8734.88、+17.56)・VIX指数は低下(12.63、-1.31)・米原油先物は上昇(60.07、+0.89)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・ブリヂストン (T:5108)CEOに石橋秀一氏、ソリューション事業強化・イオン (T:8267)食品廃棄削減プロ始動、食品など21社参画・日野自 (T:7205)トランコムと提携、物流サービス拡充・シンフォニア (T:6507)微小部品を自動配膳、FUJIなどと共同開発・NTT (T:9432)日本情報通信を連結子会社化・コーセー (T:4922)ブランド横断的に発信、東京・銀座にコンセプトストア開設・洋インキHD (T:4634)不適切会計で再発防止策、海外人事に流動性・日本製鉄 (T:5401)H形鋼9製品で「エコリーフ」認証取得、環境性能を客観評価☆前場のイベントスケジュール・11:00 中・11月鉱工業生産(前年比予想:+5.0%、10月:+4.7%)・11:00 中・11月小売売上高(前年比予想:+7.6%、10月:+7.2%)
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