[ニューヨーク 18日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが小幅高。米債利回りの上昇に追随した。今週に入り発表された堅調な米指標も引き続き材料視された。
主要6通貨に対するドル指数 (DXY)は0.18%高の97.400。
アクション・エコノミクスのグローバル為替分析マネジング・ディレクター、ロナルド・シンプソン氏は、ドル指数が一時1週間ぶり高値となる97.47を付ける場面もあったものの、全般的には「静かな取引だった」と指摘。相場を動かす指標の発表もなく、「米債利回りの上昇がドルを支援した」と述べた。
米債券市場では指標10年最利回り (US10YT=RR)が3.3ベーシスポイント(bp)上昇した。
ドルは対ユーロ (EUR=)で0.3%高の1.112ドル。対ポンドでも上昇し、1.308ドルをつけた。
17日に発表された11月の米鉱工業生産指数は製造業部門が1.1%上昇し、市場予想の0.7%上昇を上回った。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のストライキが終わり、自動車生産が増えた。[nL4N28R3PB]
CMEグループのフェドウォッチによると、市場に織り込まれた1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は2.2%、3月会合は4.3%、4月会合は11%。金利が来年末まで現行水準にとどまるとの見方は52.9%だった。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのアナリストは「他国が苦闘する中で米経済は引き続き堅調に推移するというのが要点だ」とした。
米下院本会議ではこの日、トランプ大統領弾劾訴追決議案の審議が始まったが[nL4N28S3RW]、相場は反応薄だった。
香港ドルが買われ、対米ドルで5カ月ぶり高値を更新。中国本土投資家による投資拡大に加え、抗議活動が落ち着きを見せていること、ドルロング巻き戻しの動きなどが背景。
ドル/円 NY終値 109.53/109.54
始値 109.51
高値 109.62
安値 109.50
ユーロ/ドル NY終値 1.1111/1.1115
始値 1.1126
高値 1.1134
安値 1.1111
(表はリフィニティブデータに基づいています) OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191219T001148+0000