17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:押し目狙いのタイミングを冷静に待ちたいところ■前場の注目材料:東京海上、3Q経常利益3.2%減、コンセンサス範囲内■KDDI、5Gで建機遠隔制御・施工状況を即把握、KDDIなど、実証実験に成功■押し目狙いのタイミングを冷静に待ちたいところ17日の日本株市場は、新型コロナウイルスによる肺炎への警戒感を一段と強めているなか、こう着感の強い相場展開が続きそうである。
14日の米国市場では、NYダウが25ドル安、ナスダックは19Pt高と小動きだったが、日本では新型肺炎の感染者が拡大しており、センチメントは悪化傾向に振れやすいところではある。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の23535円。
円相場は1ドル109円70銭台で推移している。
日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行の展開となり、テクニカル面では支持線として意識されていた25日線を割り込んできそうである。
ギャップスタートとなることで、上にアイランドリバーサル形状を残す格好となり、直近の上昇でシグナル好転をみせていたが、一転、シグナルが悪化する可能性もある。
米国市場は17日がプレジデンツ・デーの祝日で休場となるため、海外勢のフローも限られてくる。
これにより、薄商いの中を短期筋の先物主導のインデックス売買に振らされやすくもなりそうである。
ただし、週末でのコロナウイルス報道リスクは引き続きあったため、若干弱含みの相場展開は想定内といったところであろう。
また、楽観はできない状態ではあるものの、市場はパニック的な流れにはなっていないとみられる。
市場の関心は新型肺炎の封じ込めであり、感染者がピークアウトするようであれば、押し目を待ち構えていたヘッジファンドなどのロングポジションが積み上がる可能性もあるだろう。
先週までで決算発表が一巡し、今後は3月末に向けた権利・配当取りを意識した流れも出てくるところである。
今回の決算ではイレギュラー的に売られた銘柄も多いとみられるため、こういった銘柄へは押し目を窺う流れも意識されてくる可能性がありそうだ。
不安定な相場環境ではあるが、しばらくは押し目狙いのタイミングを冷静に待ちたいところである。
■東京海上、3Q経常利益3.2%減、コンセンサス範囲内東京海上 (T:8766)の第3四半期経常利益は前年同期比3.2%減の2992.21億円だった。
10-12月期は1517.36億円となり、コンセンサス(1550億円)を若干下回る。
純利益は同2%増の2266億円だった。
自然災害が前年同期に比べ減少したことで、保険引受利益が伸びた。
一方、海外での再保険子会社の売却が響き、売上高にあたる正味収入保険料は1%減の2兆7102億円だった。
■前場の注目材料・ナスダック総合指数は上昇(9731.18、+19.21)・VIX指数は低下(13.68、-0.47)・米原油先物は上昇(52.05、+0.63)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・来期の業績回復期待・JDI (T:6740)VR液晶量産、高精細1058ppiで薄型・軽量に貢献・トヨタ (T:7203)新型肺炎/中国3工場を再開、安定調達にめど・ケーヒン (T:7251)北米体制再編、4輪部品生産の2子会社合併・KDDI (T:9433)5Gで建機遠隔制御・施工状況を即把握、KDDIなど、実証実験に成功・NTTドコモ (T:9437)5G映像配信システム開発・日本ガイシ (T:5333)蓄電池で新事業部、亜鉛二次電池、収益化急ぐ☆前場のイベントスケジュール・米国休場(プレジデンツデー)
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