[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から円安の105円半ば。一時1800円安と急落した日経平均が下げ幅を縮小、米株先物もプラス圏へ切り返したことで、午後にかけて円が小幅ながら反落した。
ドルは朝方の104円半ばからじり高。海外市場の高値には届かなかったものの、一時106円台へ切り返した。
クロス円も軒並み反発。豪ドルは早朝の65円前半から66円後半へ、ユーロも116円後半から118円半ばまで持ち直した。
この日のアジア株式市場は、韓国やインドネシア、タイ、インドなどで一時的に売買を停止するサーキットブレーカーが発動されるなど、大幅下落が継続。それでも日本時間午後に下げ幅を縮小したのは、週末を控えた短期筋の手じまい、急落で台頭した割安感に着目した押し目買い、といった要因を挙げる声が出ていた。
欧州中央銀行(ECB)ラガルド総裁の発言が、欧州各国の財政出動期待を高めたとの見方もあった。ECBは12日の理事会で追加利下げを見送ったが、総裁は「ユーログループが近く打ち出す大規模な財政出動策を、金融面から支えるための道具をそろえたのではないか。財政発動後、必要に応じて金融政策をより適切に調整するカードを切るつもりだろう」(外銀)との見方だ。
そうした観測を示唆するかのように、ラガルド総裁は会見で繰り返し、財政出動の必要性に言及。中銀トップの身でありながら「各国の財政対応の遅れを懸念している。ユーログループで断固とした動きが示されることを強く望む」と言い切った。
ドル/円 ユーロ/ドル (EUR=) ユーロ/円 (EURJPY=)
午後3時現在 105.59/61 1.1200/04 118.27/31
午前9時現在 104.66/68 1.1181/85 117.03/07
NY午後5時 104.63/66 1.1183/87 117.10/14
(為替マーケットチーム)