栄研化 (T:4549):1983円(+328円)急騰。
独自の遺伝子増幅技術「LAMP法」を活用した新型コロナウイルス検出試薬キットを発売したと発表している。
35分でウイルス感染を検出でき、現在主流のPCR法に比べ検査時間が大幅に短縮できるようだ。
国内の医療関連施設に約500台設置されている同社の検査装置をそのまま使うことができる。
従来から開発を表明していたが、正式な発売発表を受けて、あらためて関心が高まる展開になっている。
日医工 (T:4541):1367円(+240円)急騰。
前日には、新型コロナウイルス感染患者の治療に、急性すい炎などの治療に使われる『ナファモスタット』が使える可能性と東大グループが発表、月内にも臨床研究を開始して早期の実用化を目指すとしている。
「ナファモスタット」を扱っているとされる同社は、前日の後場から買い優勢の展開となり、本日も上値追いの動きが継続している。
業績寄与への思惑期待が先行する形に。
ラクスル (T:4384):2580円(+300円)急騰し一時ストップ高。
上半期の営業赤字決算、通期の赤字レンジ予想発表で急落した後は、あく抜け感が強まりリバウンドの動きを強めている。
大和証券では投資判断「1」を継続、目標株価は従来から引き下げたものの3900円としている。
20年1月までは、年間購入者数、平均注文回数回、平均注文単価など全指標で上昇しており、各事業ともに順調に成長と評価。
足元の新型肺炎の影響も一時的と捉えているようだ。
富士フイルム (T:4901):4770円(-468円)急反落。
前日は、中国政府が同社グループ会社開発の「アビガン」の有効性を臨床研究で確認したと発表し、新型コロナウイルス治療としての投与が世界的に広がるとの期待が高まり、ストップ高水準まで買い進まれた。
ただ、仮に中国で同薬が治療薬として使用されても、物質特許についてはすでに失効しライセンス契約は終了しており、製法特許についても不確かであることから、業績への影響は非常に限定的との見方も強まっているようだ。
WDI (T:3068):1536円(+21円)大幅に4日続伸。
継続保有の株主を対象とする優待制度を新設すると発表している。
3月31日を基準日に継続保有5年以上(株主名簿連続記載回数11回以上)の株主に自社グループの国内店舗で使用できる3000円分の優待券を贈呈する。
優待制度の拡充に加え、株価が25日移動平均線に向けて上昇を続けていることも先高期待を強めており、投資家の買い意欲を刺激しているようだ。
NTTドコモ (T:9437):3264円(+249円)急伸。
前日に5Gサービスを3月25日に開始すると発表している。
大容量のギガホは、データ容量を30GBから100GBに増やして、500円値上げの月額7650円としている。
大容量プランのユーザーのARPU上昇が期待でき、価格競争力も高いといった見方が先行。
また、5G基地局数は22年3月末に2万局を計画、計画を前倒しするほか、KDDI (T:9433)の計画も上回るペースに。
一方、5年間の累計投資計画に変更はないもよう。
グリムス (T:3150):1936円(+53円)大幅に5日続伸。
20年3月期の営業利益を従来予想の16.00億円から21.00億円(前期実績14.00億円)に上方修正している。
小売電気事業のセグメント利益予想が当初予想を7.70億円上回るなど収益性が向上する見込みとなったため。
同期の年間配当は従来予想の19.00円から24.00円(前期実績17.00円)に増額修正した。
業績修正や財務状況を総合的に勘案したとしている。
富士マガ (T:3138):547円(-6円)朝高後マイナス転換。
上限5万株(1億円)の自社株を取得すると発表している。
発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.6%。
取得期間は23日から6月30日まで。
株主還元の一環に加え、企業環境の変化に対応した機動的な資本政策などの遂行を可能とすることが目的。
17日に上場来安値(460円)まで下落した後は堅調に推移しており、底打ち感が出ていることも買いを後押ししているようだ。
ゼネテック (T:4492):1502円公開価格(1700円)を4.7%下回る1620円で初値を付けた。
会社設立は85年7月1日。
主な事業は組み込みソフトウエア及びハードウエアのシステム受託開発など。
20年3月期の営業利益予想は前期比19.4%増の3.10億円。
オートモーティブ分野を中心にシステム受託開発事業が伸びているほか、エンジニアリングソリューション事業が堅調に推移する見通し。
第3四半期累計の実績は1.52億円だった。