14日の日経平均は大幅に反発。
595.41円高の19638.81円(出来高概算13億株)で取引を終えた。
小幅に上昇して始まった日経平均は、売りが先行したソフトバンクG (T:9984)の切り返しのほか、ファーストリテ (T:9983)、東エレク (T:8035)など指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する格好となり、前引け間際には19500円に迫る局面もみられた。
後場に入るとこう着が意識される中、節目の19500円を超えてくると一段と買い戻しを交えての強い値動きとなり、大引け間際には一時19705.99円まで上げ幅を広げている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。
セクターでは空運、建設を除く31業種が上昇。
小売、海運、サービスの上昇率が3%を超えている。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ、ソフトバンクG、東エレクのほか、ファミリーマート (T:8028)、アドバンテスト (T:6857)、ファナック (T:6954)がけん引。
日経平均は予想以上に強い相場展開となり、心理的な抵抗だった19500円を突破してきている。
グローベックスの米株先物が強い動きを見せていたほか、中国の3月の貿易統計で、米ドル建ての輸出の前年同月と比べた減少率が市場予想よりも小幅にとどまり、投資家のリスク回避姿勢が和らいだとみられている。
売買代金は2.2兆円と2兆円は超えてきたものの、依然として薄商いの状況であり、先物主導によるインデックス売買が指数を押し上げた影響が大きいだろう。
とはいえ、マザーズ銘柄が全面高となるなど、個人投資家のセンチメントは改善してきており、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が警戒される中ではあるが、新型コロナに関連する銘柄のほか、売られ過ぎた銘柄などへの物色意欲の強さが窺える。