28日の日経平均は小反落。
12.03円安の19771.19円(出来高概算12億3000万株)で取引を終えた。
米国株高の流れから寄り付き直後に19841.78円を付けた後は昨日の反動もあり、前引け間際には3ケタの下げをみせた。
しかし、後場は日銀のETF買い入れによる需給が下支えとなったほか、祝日を前にショートカバーの動きもあり、大引けにかけて下げ幅を縮めている。
決算評価の流れはまちまちであり、京セラ (T:6971)、花王 (T:4452)の下げが重石となっている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは、鉄鋼、鉱業、化学、非鉄金属、その他製品、陸運、海運が下落。
半面、ゴム製品、空運、サービスがしっかり。
指数インパクトの大きいところでは、京セラ、花王のほか、オリンパス (T:7733)、ファミリーマート (T:8028)、第一三共 (T:4568)が軟調。
一方で、ファナック (T:6954)、日東電 (T:6988)、エーザイ (T:4523)、塩野義 (T:4507)、東エレク (T:8035)が堅調。
日経平均は100円程度の狭いレンジ取引が続いた。
前日終値を挟んでのこう着ではあったが、底堅さは意識された格好である。
19900円が足元での抵抗として意識されているが、一方で5日線や25日線を上回っての推移が続いており、煮詰まり感が台頭している形状である。
祝日を前に積極的な売買は手控えられやすかった中での底堅い値動きは、センチメントの改善を表しているとみられる。
日本銀行が予想通り追加緩和に踏み切り、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測が支援材料となるほか、連邦公開市場委員会(FOMC)においても大規模緩和が維持されるとの見方から、祝日明け後でゴールデンウイークの谷間となる4月30日、5月1日においては、ショートカバーが強まりやすいほか、ゴールデンウイーク明け後の上昇を想定したロングポジションも若干積み上がりをみせやすいとみられる。