7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:売り一巡後は経済再開への期待感も高まりやすく■前場の注目材料:LIXILG、20/3上方修正 営業利益395億円←380億円、イタリア子会社を売却■新聞休刊日のため休信■売り一巡後は経済再開への期待感も高まりやすく7日の日本株市場は、不安定な相場展開になりそうだ。
6日の米国市場は、NYダウが218ドル安だった。
全米で経済活動再開の動きが一段と強まるとの期待に上昇して寄り付いた。
ハイテク株を中心に買いが広がったものの、4月ADP雇用統計で民間部門の雇用者数が2020万人減と過去最大の減少を記録し、今週発表される4月雇用統計への警戒感から引けにかけて下落した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比270円安の19360円。
円相場は1ドル106円00銭と円高に振れて推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行になりそうである。
4月ADP雇用統計の結果を受けて、週末に発表される雇用統計を警戒する流れになりやすく、売り一巡後も押し目買い意欲は強まりそうもないだろう。
また、国内では予想通りではあったが、緊急事態宣言が延長された。
改めて嫌気する流れにならないだろうが、各国が経済活動再開の動きをみせてきているだけに、売り仕掛け的な動きには注意しておきたいところであろう。
ただし、ゴールデンウイーク期間での感染封じ込めが先行しているようだと、解除後の経済再開への期待感も高まりやすく、押し目拾いのタイミングを見極めるスタンスに移行してくると考えられる。
短期筋の売り仕掛け的な局面においては、底堅さが意識されてくる展開も意識してきたい。
また、決算発表が本格化してくるため、業績悪化を織り込んだうえで、来期以降の急回復を想定した物色に向かうかを見極めたいところ。
楽観視は出来ないだろうが、アク抜け的な動きが目立ってくるようだと、大きく売り込まれていた銘柄等へは、見直しの流れが期待されてくる。
また、個人主体の中小型株においても、値ごろ感からの買いが活発化してくることが期待される。
その他、治療薬や抗体検査薬に絡む報道も多く、これに関連する銘柄への資金集中の動きも一段と強まりそうである。
■LIXILG、20/3上方修正 営業利益395億円←380億円、イタリア子会社を売却LIXILG (T:5938)は2020年3月期の業績予想の修正を発表。
売上高にあたる売上収益は前期比7.5%減の1兆6950億円と、従来予想(1%増の1兆8500億円)から下振。
営業損益は395億円の黒字と、380億円の黒字予想から上振れする。
イタリアの建材子会社、ペルマスティリーザ社の全株式を売却する予定で、ペルマ社の損益は税引き後の金額で非継続事業の損益となるため。
■前場の注目材料・ナスダック総合指数は上昇(8854.39、+45.27)・SOX指数は上昇(1707.75、+18.25)・日銀のETF購入・新型コロナウイルス治療薬開発・日米欧の大型財政出動・株安局面での自社株買い・7-9月期の業績回復期待・新聞休刊日のため休信☆前場のイベントスケジュール・時間未定 中・4月輸出(前年比予想:-9.5%、3月:-6.6%)・時間未定 中・4月輸入(前年比予想:-10.0%、3月:-1.0%)・10:30 豪・3月貿易収支(予想:+64億豪ドル、2月:+43.61億豪ドル)・10:45 中・4月財新サービス業PMI(予想:50.5、3月:43.0)
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