15日の日経平均は反落。
119.50円安の23507.23円(出来高概算8億8000万株)で取引を終えた。
追加経済対策の選挙前の合意成立は困難との見方が嫌気された米国市場の下落の流れもあり、利食い優勢の相場展開となった。
反落して始まった日経平均は前場半ばに23581.16円まで下げ幅を縮める場面がみられたが買いは続かず、前引けにかけて下げ幅を広げている。
後場は日銀のETFの買いが入らないとの見方もあってか、後場寄り付き直後には23458.43円と23500円を下回る場面もみられた。
ただし、下値を売り込む流れにもならず、その後は狭いレンジ内ではあるが、23500円を概ね上回っての推移となった。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1700を超えており、全体の8割近くを占めている。
セクターでは、鉄鋼、保険、空運の3業種が小じっかりだった他は30業種が下落しており、医薬品、パルプ紙、食料品、水産農林、小売、サービスが軟調。
指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG (T:9984)、エムスリー (T:2413)、ファナック (T:6954)、アドバンテスト (T:6857)が軟調。
一方でファーストリテ (T:9983)、TDK (T:6762)、京セラ (T:6971)が下支えとなった。
日経平均は23500円を割り込む場面もみられたが、薄商いの中を先物主導によるインデックス売買に振らされた格好であり、引き続き同水準での底堅さを見極めたいところであろう。
また、テクニカル面では25日線が支持線として意識されているため、この水準では売り込みづらくさせそうである。
米大統領選や追加経済対策が通過するまでは積極的に買い上がる流れは期待しづらく、米国では決算シーズンに入っており、来週・再来週がピークとなるため、機関投資家においても手掛けづらくさせよう。
その他、欧州で新型コロナウイルス感染症の拡大が警戒されており、世界経済への先行きも再び不安視されやすいところ。
そのため、物色の流れとしてはコア銘柄の一角に資金が集中しやすく、TOPIX型で幅広く買われる流れは少なくとも大統領選などの重要イベントの通過後になりそうである。
また、マザーズ指数が2%を超える下落となったが、昨日の段階で14年ぶりの高値水準を回復したと伝えられるなか、いったんは利食いが意識されやすくなったようである。
とはいえ、物色対象こそ絞られてきているものの、主力の中小型株の一角へは引き続き個人主体の資金流入が活発である。
明日はアースインフィニティ (T:7692)がJASDAQに上場するが、コンセンサスでは初日は寄らず、初値は週明けに持ち越しとなりそうである。
IPO人気も引き続き強く、個人の需給状況は良好であろう。