ヒロセ電 (T:6806):14250円(-690円)大幅反落。
2日に上半期決算を発表、営業損益は129億円で前年同期比11.8%増益、9月24日に従来の85億円から120億円に上方修正しているが、同水準をやや上回る着地になっている。
当時据え置かれていた通期予想は今回、172億円から215億円、前期比5.6%増に上方修正、上半期の上振れ分だけ上乗せする形に。
上半期上方修正後に株価の水準訂正が強まったこともあり、限定的な修正幅を受けて出尽くし感が優勢になっている。
フジクラ (T:5803):355円(+72円)大幅続伸。
2日に上半期の決算を発表、営業利益は89億円で前年同期比54.3%増益、従来予想の10億円を大幅に上回る着地となった。
エネルギー・情報通信事業が好調、エレクトロニクスも一転して黒字を確保したもよう。
新たに公表した通期見通しは110億円で前期比3.3倍、60億円程度のコンセンサスを大幅に上振れ。
構造改革費用計上などで通期純損益は100億円の赤字見通しであるが、本業ベースでの上振れを好感する流れが優勢に。
NTTデータ (T:9613):1325円(+138円)大幅続伸。
2日に上半期決算を発表、営業利益は638億円で前年同期比0.1%増益、4-6月期の同10.6%減に対して7-9月期は同9.5%増と増益に転じ、550億円程度であった市場予想も上回る着地になっている。
国内における公共・社会基盤などが好調であったほか、北米も構造改革費用計上などを除けば順調とみられる。
足元で株価の調整が目立っていた中、順調な決算確認で見直しの動きが優勢のようだ。
オリックス (T:8591):1340円(+69円)大幅続伸。
2日に上半期の決算を発表、純利益は938億円で前年同期比41.0%減益、新たに公表した通期見通しは1900億円で同37.2%減益見通しとしている。
航空機・船舶リース、空港事業などで新型コロナの影響が続いているもよう。
決算数値に関してサプライズはないもようだが、年間配当金計画を前期同様の76円としたこと、発行済み株式数の4.0%に当たる5000万株を上限とする自社株買いの実施を発表したことなどがプラス視される。
ソフトバンクG (T:9984):6582円(-114円)大幅続落。
アリババ傘下の金融会社アント・グループが、香港、上海で計画していたIPOを延期すると発表している。
アリババ創業者が金融当局の聴取を受けたことが背景のようだ。
5日に両市場での株式上場を目指し、調達額は円換算で約3.6兆円になる見込みであった。
アリババ株は前日のADRで8%安と急落しており、同社にとっても株式含み益の減少がマイナス視される状況になっているようだ。
SOSEI (T:4565):1319円(+62円)大幅に続伸。
米投資会社のAditum Bioと新会社Tempero Bioを設立し、そーせいグループが保有する不安障害などを標的としたmGlu5ネガティブアロステリックモジュレーターの全世界での独占的な開発・販売権に関するライセンス契約を締結したと発表している。
そーせいグループは契約一時金に加え、戦略的株式持分としてTempero Bioの株式を受領するとともに将来の成果に応じてマイルストンと段階的なロイヤルティを受け取る。
リボミック (T:4591):380円(+13円)大幅に続伸。
新型コロナウイルスに対する治療用アプタマーのウイルス感染阻害効果の評価に関し、東京大学の井上純一郎特命教授、東京大学医科学研究所アジア感染症研究拠点の合田仁特任准教授らのグループと共同研究契約を締結したと発表している。
培養細胞を用いたin vitro試験で候補アプタマーのウイルス感染阻害効果を評価することが目的。
契約締結で研究開発体制を強化し、治療薬の開発を推進する。
ワークマン (T:7564):9510円(+240円)大幅に続伸。
10月の既存店売上高が前年同月比34.5%増になったと発表している。
9月(9.6%増)から伸びが加速した。
客数は26.9%増(前月11.2%増)、客単価は5.9%増(同1.5%減)。
「過酷ファッションショー」開催や「#ワークマン女子」開店がメディアに取り上げられ、秋冬商品の販売が好調に推移した。
全店ベースの売上高は43.2%増(同15.7%増)、客数は34.2%増(同16.8%増)、客単価は6.7%増(同0.9%減)だった。