25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
- ■株式見通し:海外勢のフローは非常に少なく、方向感の出難い相場展開
- ■三益半、21年5月期業績予想を発表、営業利益60億円 1.2%増
- ■前場の注目材料:パナソニック、テスラ向け新型電池試作、住之江工場に新設備導入
■海外勢のフローは非常に少なく、方向感の出難い相場展開25日の日本株市場はこう着感の強い相場展開が続こう。
24日の米国市場ではNYダウが70ドル高だった。
新型コロナワクチンの可能性が広がったことや、さらに、英国と欧州連合(EU)が自由貿易協定(FTA)などで最終合意に至ったことが好感された。
議会可決の追加経済対策案を巡り、トランプ大統領が拒否権行使の可能性を示唆したことを受けた不透明感がくすぶり一時下落に転じる局面もあったが、引けにかけては切り返した。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の26605円。
円相場は1ドル103円60銭台で推移している。
英国とEUがFTAなどで最終合意し、これを受けた米国市場の上昇の流れは好感されようが、欧米の多くの市場が祝日を迎える中では海外勢のフローは非常に少なく、方向感の出難い相場展開になりそうである。
先物市場のナイトセッションでもほぼ横ばい推移であり、出来高も非常に少なかった。
ポジション調整に伴うリバランスの動きはありそうだが、トレンドが出難い中では模様眺めムードが強まりやすいところである。
ただし、米国では半導体株が総じて堅調だったほか、VIX指数は21台に低下しておりリスク選好であることから、短期的に売り仕掛けてくる場面があるようなら、押し目狙いのスタンスになりそうである。
また、コア銘柄の一部や中小型株においてはIPO銘柄に集中する流れとなり、全体としては調整含みの展開が続いているが、税対策に伴う損益通算の売りは受け渡しベースで一巡したとみられ、来週以降には中長期目線での押し目買いの流れに向かう可能性がありそうだ。
日経平均は狭いレンジでの横ばい推移が続いているが、26500円処での底堅さが意識されている。
海外勢の買い越し基調が継続していることもあり、押し目を探りたいところである。
ただし、新型コロナウイルスについては東京都の新規感染者数が888人と最多を更新している。
1000人を超えてくるようだとセンチメントを冷ます可能性があるほか、アルゴ発動のきっかけにもなる可能性があるため、ポジションを大きく傾けづらく、短期的な回転売買が中心になりそうだ。
■三益半、21年5月期業績予想を発表、営業利益60億円 1.2%増三益半 (T:8155)は未定としていた2021年5月期の通期業績予想を発表。
売上高は前期比8.8%減の840億円、営業利益は同1.2%増の60億円を見込んでいる。
また、期末配当金については、中間配当金に比べ1円増配の1株につき17円とする予定。
年間配当金は前期に比べ1円増配の1株当たり33円となる。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(26668.35、+143.56)・NYダウは上昇(30199.87、+70.04)・ナスダック総合指数は上昇(12804.73、+33.62)・1ドル103円60-70銭・SOX指数は上昇(2750.24、+26.71)・VIX指数は低下(21.53、-1.78)・原油先物は上昇(48.23、+0.11)・米長期金利は低下・日銀のETF購入・米経済対策への期待・海外のコロナ向けワクチン接種開始・パナソニック (T:6752)テスラ向け新型電池試作、住之江工場に新設備導入・村田製作所 (T:6981)車載充電器に参入、EVバス向け開発着手・楽天 (T:4755)データ共有で物流DX、日本郵便と楽天が戦略的提携・ブリヂストン (T:5108)カーボンニュートラル構想、タイヤ再利用を推進・三菱自 (T:7211)タイで「アウトランダーPHEV」生産、東南ア開拓加速・牧野フライス (T:6135)牧野フなど4社、軽量・高剛性の新素材開発へ・住友化学 (T:4005)CO2からメタノール、シンガポールで生産検討・三菱瓦斯化学 (T:4182)田岡化学工業と原料モノマーで新会社、23年1月に生産開始☆前場のイベントスケジュール・クリスマス休場:豪・NZ・香港・シンガポール・インド・独・仏・スイス・英・米・カナダなど
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