[シンガポール 26日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)が26日大幅上昇し、ビットコインは一時12.5%高の3万9850ドルとなり、6月中旬以来の高値を付けた。イーサは2344ドルと、3週間ぶりの高値を記録した。
直近はビットコインが8%高の3万8064ドル。イーサが5%高の2304ドル。
米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は先週、ビットコインのマイニング(採掘)に使用される再生可能エネルギー量に関するデューデリジェンス(査定)の実施後に同通貨を決済手段として再び受け付ける可能性が高いとの見解を示した。
米ツイッターのジャック・ドーシーCEOは先週、ビットコインについて、ツイッターの将来の「大きな一部」であり、同社のプラットフォーム上で電子商取引(EC)や人気のコンテンツクリエーターへのチップ支払いに使用できる可能性があると述べた。
さらに、ロンドンの無料紙「シティーA.M.」は25日、匿名筋の話として、米アマゾンがビットコインによる決済の年内の受け付け開始を検討していると報じた。
市場関係者は、これらの発言や報道は、5月の急落以降、低調な展開が続いていた暗号資産相場を押し上げる効果があったと指摘。また、空売り勢が大量の持ち高解消に動いていることがデータで示された。
デジタル資産プラットフォームOSLのグローバル・トレーディング責任者、ライアン・ラバグリア氏は「過去24時間に過去最大の12億ドルの売り持ち解消があったので、今後1週間については上向きの見通しと勢いがある」と述べた。