🟢 市場は上昇しています。当社コミュニティの12万人を超えるメンバーは、すべてそれにどう対応すべきか知っています。
お客様もお分かりですよね。
40%割引で開始

踊り場のドル円【フィスコ・コラム】

発行済 2022-01-23 09:00
更新済 2022-01-23 09:15
© Reuters.
ドル・円相場の上値の重さが意識されています。
米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め加速の思惑で、ドル買い基調は継続。
ただ、想定外に弱い経済指標のほかNY株式市場の調整観測からドル売り・円買いに振れる場面が目立ちます。



1月17-18日に開催された日銀金融政策決定会合に先立ち、通信社報道により出口政策が議論されるとの見方が浮上していました。
が、日銀は2022年度の物価上昇率の見通しを引き上げたものの、物価目標2%の実現になお時間がかかるとし、緩和政策の維持を決定。
黒田東彦総裁は記者会見で今後の利上げの可能性について明確に否定し、ドル・円はそれを受けた円売りで一時115円台を回復しました。



その後は日銀の緩和継続を背景とした円売りが先行し、主要通貨を押し上げると予想されていました。
ただ、この日発表された米NY連銀製造業景気指数が-0.7と昨年5月以来の水準まで低下。
前月比マイナスに転じた12月小売売上高も蒸し返され、ドル売り優勢の展開に。
FRBの利上げは3月から年3回がメーンシナリオですが、引き締めを急いだ場合の景気減速への警戒感がドル売りを強めました。



米国株については強気な見方が後退し始めています。
主要3指数の1つ、ナスダック総合指数が大きく下落し、この1カ月の間に過去最高値を付けてから10%程度も落ち込んでいるためです。
NY株式市場をここまで力強くけん引してきたハイテク銘柄に長期金利の上昇を嫌気した売りが膨らんでいます。
市場では調整局面入りが意識され始め、NYダウやS&Pもそれに追随、強気相場は一服したかもしれません。



ロシアによるウクライナ国境付近への部隊投入で緊張が高まっていることも不安視されています。
バイデン米大統領は就任1年の記者会見で、ロシアがウクライナに侵攻した場合「ロシアにとって大惨事」と発言し、制裁措置を改めて警告しました。
近く開かれる米ロ外相会談の行方が注目されています。
それによるユーロ売りでドル選好地合いが見込まれる半面、株安による円買いがドルを下押ししそうです。



1月12日発表の12月消費者物価指数(CPI)が記録的な高水準となり、パウエルFRB議長は再任に関する議会での公聴会でインフレ抑制に意欲を示しました。
副議長に就任予定のブレイナード理事も引き締めスタンスを鮮明にしています。
25-26日の連邦公開市場委員会(FOMC)では強気のトーンが見込まれるものの、CPI発表直後に付けた、上値メドの115円45銭は遠のいているように見えます。


(吉池 威)

※あくまでも筆者の個人的な見解であり、弊社の見解を代表するものではありません。



最新のコメント

次の記事を読み込み中です
当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます