日経平均は続落。
120.35円安の20098.92円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の20160円となるなか、利食い優勢で始まった。
20200円を割り込んで始まった日経平均は、その後もじりじりと下げ幅を拡大させており、一時20042.43円と2万円割れ寸前まで下げている。
その後は下げ渋りをみせているが、独連銀総裁が、ギリシャと債権団の政治交渉が決裂した場合、欧州中央銀行(ECB)はギリシャに金融支援を行うことはできないと明言したと報じられるなど、ユーロ圏財務相会合の行方を見極めたいとのムードから戻りも鈍い。
セクターでは電力ガス、医薬品のみが小幅に上昇。
一方で、石油石炭の下落率が2%を超えているほか、空運、証券、鉱業、不動産、陸運、精密機器、保険、卸売、機械などの弱さが目立つ。
売買代金上位では、東電力 (TOKYO:9501)、三井住友 (TOKYO:8316)、SoseiG {{|0:}}、村田製 (TOKYO:6981)、ミクシィ {{|0:}}、アルプス (TOKYO:6770)が堅調。
日経平均は2万円割れ寸前まで下げてきているが、いったん2万円を割り込んでこないと、押し目買いは入りづらいところであろう。
また、後場は日銀のETF買い入れが期待され、これまで同様、大引けにかけては下げ幅を縮めてくる可能性があるが、ユーロ圏財務相会合を控えているなか、戻りは鈍そうだ。
また、サプライズはないとの見方ではあるが、日銀の金融政策決定会合の結果も見極めたいところである。
物色の流れとしては、個人主体による低位材料株のほか、動きの軽い中小型株などに短期資金が集中しやすいと考えられる。
ただし、FFRI {{|0:}}が失速する一方で、ミクシィ {{|0:}}などゲーム株への物色が強まるなど、資金の流れは速いため、フットワークが要求されそうだ。
(村瀬智一)