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東京外為市場・正午=ドル91円前半で底堅さを維持、ユーロは4カ月半ぶり安値更新

発行済 2010-01-20 12:24

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

正午現在   91.25/25  1.4216/19  129.71/76

午前9時現在 91.20/22  1.4279/82  130.24/34

NY17時現在 91.12/16  1.4291/94  130.16/27

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 [東京 20日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点に比べ若

干ドル高の91円前半。ドルが91円台で底堅さを維持する一方で、ユーロは4カ月半ぶ

りの安値を更新した。豪ドルは中国の金融政策に関連する報道に翻弄され、大きく値を下

げた。

 午前の取引で91円台前半での狭いレンジながらも、ドルは底堅い展開をみせた。他方

ユーロは一時1.4180ドルまで急落し、前日海外市場の安値を割り込んだ。「

1.4240ドル付近と1.4200ドル付近にあったストップ(損失確定のユーロ売り

オーダー)を巻き込んで(ユーロの)下げが加速した。きのうからの弱い地合いが続いて

いるが、特に新しい材料があったとは聞いていない」(信託銀)という。ユーロ/円も

ユーロ/ドルの急落に連れて下落し、一時129.41円まで弱含んだ。

 NBCテレビによると、米上院マサチューセッツ州補選は、民主党のコークリー候補が

敗北した。 同候補の敗北は、オバマ大統領や医療保険改革法案の成立に大きな打撃とな

る。 共和党のブラウン候補の勝利で、民主党の議席数は共和党の議事妨害を回避できる

60議席を割り込むことになる。同報道のドル/円相場への影響は限定的だった。

 

<ドル高>

 

  市場では、ドル/円の91円台への反発は、対ユーロでのドルの買い戻しの一環に過

ぎないとの見方がある一方で、「きょうに関しては、ドル/円は下がりにくい。米株高、

米長期金利上昇、商品市況の反発でリスクを取りやすい環境で、短期筋を中心に91円割

れはドル買いのスタンス」と東海東京証券のトレーディンググループ・マネージャーの二

瓶洋氏は指摘する。

 米長期金利の指標となる10年物米国債の利回りが3.7%を回復したことで、「米金

利が上昇すると自動的にドル/円の買いに動くハイブリッド系ファンドの動きもみられた

」(外銀)という。

 テクニカル面でも「昨年11月末の安値84.82円と1月の高値93.78円の値幅

で高値から38.2%戻し(フィボナッチ)が90.36円付近となり、前日のドル売り

の流れはこの付近でいったん止まり、90円割れのファースト・トライは失敗した。この

ため、きょうはドルがサポートされやすい」と二瓶氏は言う。

 

 

 <中国、豪ドル>

 

 この日は豪ドル安が目立った。中国が金融緩和からの出口政策に関連する思惑で、中国

との経済関係が深い豪ドルが大幅に値を下げた。

 早朝の取引では、中国当局が年明けからの数週間に融資が急増したことを受け、一部の

主要銀行に対し今月の融資を抑制するよう要請したとの中国証券報の報道を受け、豪ドル

安となった。

 さらに正午にかけては、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康委員長が与信の

総量規制を継続するとの方針を明らかにしたことをきっかけに、豪ドルは損失確定売りを

巻き込んで急落し、ニューヨーク市場終盤の0.9232ドルから一時0.91ドル半ば

まで値を下げた。正午時点の豪ドルは0.91ドル後半。豪ドル/円は83.82/86

円の気配。

 

 市場は21日に中国の昨年第4四半期国内総生産(GDP)の発表を控え、中国関連情

報に神経質になっている。

 ロイター調査によると、明日発表予定の中国の昨年第4・四半期の国内総生産(GDP

)はアナリスト17人の予想中央値が10.9%増となった。予想レンジは10.0%増

から12.0%増。前期実績は8.9%増だった。

 注目点は、比較対象となる前年同期GDPの水準が低かったこともあり、2ケタの伸

びを回復しそうなこと。昨年12月は特に輸出が強く、17.7%増加した。その前は1

3カ月連続で前年同月比で減少していた。 もしも中国がGDPが2ケタ成長を達成すれ

ば、市場では、中国当局が危機対応の金融緩和から出口政策を急ぐとの思惑が広がる可能

性がある。

 (ロイター 森佳子記者)

(yoshiko.mori@thomsonreuters.com;03-6441-1877;ロイターメッ

セージング:yoshiko.mori.reuters.com@reuters.net)

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