ドル/円
午後3時現在 81.75/76 1.4326/28 117.10/14
正午現在 81.67/68 1.4311/12 116.89/91
午前9時現在 81.68/73 1.4325/27 117.06/10
NY17時現在 81.63/68 1.4307/13 116.78/83
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[東京 20日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点
とほぼ同じ81円後半。主要通貨に対して円がやや弱含んだものの、米金利が低水準で推
移したことから、ドル/円は身動きが取れずこう着した。アジア時間の主要材料と見られ
ていた日銀の決定会合にもほとんど反応しなかった。
午後3時までのドル/円の値幅は17銭。日本企業による欧州企業の買収に絡んだ思惑
などから今週は円が売られやすく、きょうもその地合いを引き継いだ。クロス円が小幅に
上昇したことにつられてドル/円もやや強含んだが、上値も限られた。「(ドル/円は)
83円後半ぐらいまでは実需が上値を抑えるプレッシャーがない。(日米の)金利差さえ
あれば上昇する環境」(みずほコーポレート銀行マーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏
)だが、ドル/円と相関関係の強い米2年債利回り
/円の重しとなった。
この日は日銀の金融政策決定会合が材料になるとみられていた。注目は、前回の会合で
西村清彦副総裁が提案した資産買い取り基金の増額について、賛成票が増えるかどうか。
しかし今回の会合では、提案そのものがなかった。予想外の内容だったにもかかわらず、
外国為替市場の反応は限られた。
「本来は円高に振れないとおかしい。FOMC(米連邦公開市場委員会)にしても、B
OE(イングランド銀行)にしても、投票バランスが変化したときは市場で材料視される
ものだが、今回の日銀会合は超無風だった」(外為どっとコム総研の植野大作社長)との
声が聞かれた。「それだけ市場が気にしていなかったのか。ドル/円は強烈な円高と円安
を繰り返して、極端な持ち高の傾きがなくなっているのかもしれない」(同)という。
ユーロは対ドル、対円ともにやや上昇。午後に入って上げ幅を拡大した。豪ドルは対ド
ル、対円ともにほぼ横ばいで推移した。
(ロイターニュース 久保 信博記者)