1852GMT 7日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
8日終値 前営業日終値
株 FT100 5534.24(+7.52) 5526.72
クセトラDAX 6037.61(+18.25) 6019.36
金 現物午後値決め 1126.75 1130.25
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 99.295 (+0.005) 0.309(0.316)
独連邦債2年物 1.278(1.299)
独連邦債10年物(3月限) 121.43 (‐0.01) 3.375(3.374)
独連邦債30年物 4.102(4.109)
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<為替> 米ドルは幅広い通貨に対して下落。8日発表の12月の米雇用統計で非農業
部門雇用者数が予想外に減少したことで、景気回復への懸念が高まり、米利上げ期待が後
退した。
<株式> ロンドン株式市場は小反発。証券会社の前向きな見方を背景に鉱山・金融株
などが買われた。この日発表された米雇用統計は弱めの内容だったものの、相場への影響
は限定的だった。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は7.52ポイント(0.14%)高の
5534.24。雇用統計発表、一時5494.79に下落した。週間では2.2%上昇
し、3週連続で値上がりした。
12月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比8万5000人減少し、前月比変
わらずとの事前予想よりも悪い結果となった。
キャピタル・スプレッズのセールズ部長、アンガス・キャンベル氏は「悪い数字が出て
も、それにより金利がさらに長期間低水準にとどまざるを得ないとの見方から、過度に悪
い材料とは受け止められなくなってきている」と述べた。
鉱山株の値上がりが株価指数の上昇に寄与した。ユーラシアン・ナチュラル・リソーシ
ズ
から「バイ」に引き上げた。
エクストラータ
リオ・ティント
金融株ではバークレイズ
指摘、投資判断を従来の「ニュートラル」から「バイ」に引き上げた。
HSBC
2.1%下落した。
欧州株式市場は反発。この日発表された12月の米雇用統計が予想外に弱い内容となり、
一段と強く迅速な回復への期待に水を差す格好となったものの、1年3カ月ぶり高値で
引けた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4.88ポイント(0.46%)高
の1065.03。終値として2008年10月上旬以来の高値をつけた。週足では
1.8%高。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は10.51ポイント(0.35%)高
の3017.85。
米労働省が発表した12月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比で予想外に
8万5000人減少した。ただ、11月の数字は4000人増に上方修正され、2007年
12月以来初めての増加となった。
ブリューイン・ドルフィン(ロンドン)の首席ストラテジスト、マイク・レンホフ氏は
「労働市場の基調的トレンドは引き続き改善に向かっており、最悪期は過ぎ去った。これ
が市場の大方の見方だ」と述べた。
また米企業が来週から第1・四半期決算発表を開始することに触れ、「業績面での
プラスのサプライズ」に相場が一段と押し上げられる可能性を示した。
銀行株の上昇が目立った。UBSの強気のリポートが一部支援した。投資判断を「ニュ
ートラル」から「バイ」に引き上げたドイツ銀行
BNPパリバ
一方、医薬品株は軟調。英政府が新型インフルエンザ(H1N1)ワクチンの余剰在庫
に取り組む方針を示したことが背景にある。
グラクソ・スミスクライン
・アベンティス
<ユーロ圏債券> 独連邦債先物が下落。この日発表の12月の米雇用統計で非農
業部門雇用者数が予想外に減少したことを受け上昇したものの、その後アナリストが経済
回復の基調は変わらないとの見方を示したことで下落に転じた。
景気に対して前向きな見方が出たことで独連邦債が下落し、ユーロ圏のその他の国債と
の利回り格差が縮小した。特にイタリア国債との利回り格差は約2カ月ぶりの低水準とな
った。
独連邦債先物3月限
付き時の水準を割り込み、7ティック安の121.39で終了した。
終盤の取引で金利動向に左右されやすい独連邦債2年物
ポイント(bp)低下の1.251%となった。同10年物
変わらずの3.385%。米雇用統計発表前は3.395%で推移していた。
米労働省が発表した12月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月に比べて8
万5000人減少した。予想外の減少となったことで、独連邦債先物3月限の価格は年初
来高値に上昇、独連邦債2年物の利回りが低下する結果となった。
ただアナリストは、米労働市場に関する統計が1回だけ予想を下回る結果になったから
といって、経済が徐々に回復しているとの見方が変わるわけではないと指摘。JPモルガ
ンの債券ストラテジスト、ジャンルカ・サルフォード氏は「雇用統計の中身を見れば、最
も注目される非農業部門雇用者数よりも良好だった部門もある。米経済が回復を続けてい
るとの見方を脅かすものは何もない」とし「雇用統計に関しては、どんな動きに対しても
調整が見られるのは特別なことではない」と述べた。
11月の米雇用統計では修正前の非農業部門雇用者数の減少幅が1万1000人と予想
を下回ったことで、12月の統計でも労働市場の改善が裏付けられると予想されていた。
ロイターの調査では12月の非農業部門雇用者数は前月比変わらずと予想されていた。
RBCキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、リチャード・マクガイアー氏は
「雇用統計は、収束宣言は時期尚早であるとの見方、および米連邦準備理事会(FRB)
がかなり長期間にわたり現状を維持するとの予想を裏付けるものだった」と述べた。
イタリアの固定利付債先物
リア国債と独連邦債との利回り格差は68ベーシスポイント(bp)と、2009年
11月13日以来の低水準となった。
ポルトガル国債との利回り格差も60bpに縮小し、1カ月ぶりの低水準。スペイン国
債との利回り格差は57bpと、12月初旬以来の低水準となった。ギリシャ国債の利回
り格差は約10bp縮小の221bp。
[東京 9日 ロイター]