このコンテンツは、マイネット (T:3928)の2018年12月期(2018年1-12月期)の決算説明会の音声を文字に起こしたものです。
なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。
6本に分けたコンテンツの2本目です。
では続きまして、2018年12月期の振り返りをさせていただきたいと思います。
2018年の年初、この三つの重点施策を宣言させていただいておりました。
1つ目は再設計型ないしは再生案件と表現することができる再設計型の増加というものが一つ。
2つ目がグローバル。
グローバル配信を当社が担っていきますというのが一つ。
3つ目がプロフィットシェア方式。
パブリッシャー様に配信名義と売上が残ったままで、運営のディレクションを当社が引き取り、仕上がる利益の半分を当社が得るという形、半分を残すという形です。
この方式の3つを施策として打ち出しておりました。
実際2018年中の仕入の多くが、この三つの重点施策にあたるものになりました。
再設計型に関しては、2018年9タイトル仕入れたうちの3タイトルが再設計型のものになりました。
この再設計型は、おおよそ6ヶ月の間赤字ないしは赤黒を行き来するような状態の再設計期間をおきます。
この6ヶ月を過ぎたところから利益を出すという動き方をしております。
すでに3タイトル中1タイトルはこの6ヶ月の再生・再設計期間を経て、黒字を出せる状態になっていることを証明できております。
残る2つについても、今着々と黒字状態に戻るように進んでいる状況です。
続いてグローバル。
こちらは新たな取り組みとして、日本国内で配信されている人気タイトルを当社がお預かりして海外向けに再設計をして、海外ローンチしていくという施策を進めております。
特に、皆様もよくご存知なあるタイトルを当社で海外ローンチさせていただくという契約を結び、今現在ローンチに向けて開発中でございます。
上半期から下半期の間ぐらいに、朗報をお出しできるかなというふうに考えております。
3つ目。
プロフィットシェア。
こちらが特に多かったです。
プロフィットシェア方式で4タイトル、あとレベニューシェア方式を含めると合計6タイトルです。
シェア方式でリスク分散型での仕入を行いました。
それぞれ大変よい結果を生んでおります。
当社での利益貢献はもちろんのこと、パブリッシャー様にとってもしっかりブランドをキープしながら、売上高もキープすることができるということで、大変業界の中で喜んでいただける施策ソリューションになってきております。
こちらの方式は今年度も引き続き重ねてまいりたいと考えております。
これらによって、しっかりとこの仕入範囲の拡張というのを実現できたというのが、2018年の一つのトピックスとなっております。
ではその仕入の進捗をご案内申し上げます。
まず、今回、1タイトルでした。
当社は今現在「100タイトル100チーム10年空間」というのを事業目標にしておりますが、100タイトルに積み上げていくための、実際の方程式づくりをこれまで進めてきております。
これまで月平均1本ペースで仕入をしておりました。
そのペースというのは実際変わっておりません。
ファネルマネジメントを行ってソーシングしたところから、提案・契約・移管というふうに回しております。
今回11月・12月分は月ズレ、また、エンディングが2タイトルございましたことによって運営タイトル数が1つ減るという状態になりました。
ここの構造について、今日少し皆様にご案内を申し上げたいと思っておりますが、先に少し申し上げておきますと、本日2月14日に発表したものも含めて1月・2月は順調に仕入が進んでいる状況でございます。
我々のタイトル数が積み上がるということはすなわち利益が積み上がるということとニアリーイコールです。
仕入によるタイトル数の積み上げと同時に、長期運営してきたもののエンディングを迎えてしまうタイトルもございます。
この差し引きが当社にとっては積み上げになってきます。
この、3クォーターほどの間は、エンディングが続きます。
これはパブリッシャーさんとの間で、もともと3年、4年前の契約において、その時点でエンディングすることが決まっていたものであったりとか、当社がどうしてもアンコントローラブルなものを残していた時代のタイトル達のエンディングが一定続くことになっております。
ただ、ここから先、2019年の後半以降に関して、当社の中ではこの10年空間計画を全タイトルにおいて敷いて、しっかり1本1本のタイトルがより長く、より積み上がっていくように布石をうっております。
もちろん当社のGSアセットを注入することで実現しているわけですが、長寿化のためのアクションを取ることで、その成果が実際のタイトル数の増加に影響するタイミングが2019年第3クォーター以降あたりとなっております。
実際はこの取り組みを2018年の中盤から進めていく考えだったのですが、インシデントがございました。
インシデントによって、3-4クォーターどうしても後ろに倒れて、これら仕入ペース増と長寿化の2つの戦術を進行するにいたりました。
その進行については現時点で大変順調に進み始めておりますので、次の次くらいのクォーターあたりからどんどんとタイトル数が積み増されていくという構図を皆様にお示しできるかと思っております。
また、前半の方でも申し上げましたが、グロースチーム方式の検証がうまくいったというのは、朗報の中でも大変大きなものの一つです。
潜在力の高いタイトルをデータ分析で抽出しております。
その潜在力の高いタイトルを選定してグロースチームを設定する。
このグロースに強いメンバーを少人数ながらそのチームに充ててグロースの余地を作りに行くということをやります。
その余地の作り方はデータ分析に基づく新機能開発やAI化を進めることによってタイトル売上成長の再現化を図っていく。
このグロースチーム方式を全現行37タイトル中15タイトルにおいて今回遂行することを決定しております。
これまでの97-98%マンスオブマンスという逓減をじわりじわりと上に上がるような状態になっております。
今回の15タイトルでのグロースチーム方式の注入によって、その逓減パーセンテージ自体を上げに行くということを進めている状況にございます。
投資回収の実績です。
2014年、2015年、2016年と重なってきた仕入分、これらの回収はすでに全額回収が済んだ状態です。
しかもまだまだ元気なタイトルたちがおりますので、まだまだプラスのキャッシュフローが生まれてくる状態です。
2017年は、皆様にもご案内していた、良くない成果がありましたが、それをリカバーして2018年以降のものについては再び回収がうまく進んでいるという状況です。
そして企業買収型で買収したもの。
まずポケラボの案件はもうかなりプラスの結果を出している状態です。
また、昨年のグラニ社の分も想定以上の回収になっております。
そしてインシデントがございましたクルーズタイトル、こちらについても現時点で70%そしてまだまだタイトルたちが残っておりますので、しっかり100%回収まで持っていくということを意志持って進めている状況です。
財務面はこの通り、現預金が30億円強。
自己資本比率は50%を超え52%という状態。
財務体質としては大変健全な財務体質となっています。
この財務体質をもとに、さらなるタイトルの買い取り、その後の安定運用を重ねていくことによって、まだまだ成長の地盤を持った状態の体質となっています。
キャッシュフローです。
2018年は大変大きな不正アクセスがございました。
これでかなり傷が入ったように見えたのですが、事業側としては、インシデントがあっても、営業キャッシュフローが12億円以上という大変健全な事業運営を行うことができていたというところが、ここで示されております。
営業キャッシュフローは12億円超の大幅なプラスとなっており、しっかりと現金が積み上がっております。
(3/6)に続く