[29日 ロイター] - 国際サッカー連盟(FIFA)は29日、5月に開幕予定のU─20ワールドカップ(W杯)の開催権をインドネシアから剥奪したと発表した。
インドネシアは人口の大半をイスラム教徒が占め、特に近年は宗教的保守主義の台頭が政治にも影響。今月には首都ジャカルタでデモ隊がインドネシアとパレスチナの旗を振って行進し、大会予選を突破したイスラエルの参加を認めないよう要求していた。
さらに、イスラム教徒ではなくヒンドゥー教徒が多いバリ島の知事もイスラエル代表の受け入れを拒否。組み合わせ抽選会が中止されたことを受けて、インドネシアでの開催中止が決定した。
FIFAは「現状から、U─20W杯の開催国からインドネシアを削除することを決定した 」との声明を発表。「新たな開催地はできるだけ早く発表し、今のところ大会日程は変更されない。PSSI(インドネシア・サッカー協会)への制裁は後日決まる可能性がある」とした。
インドネシアは開催国として自動的に1979年以来のU─20W杯出場権を獲得していた。