[北京 6日 ロイター] - 中国国防省は6日、中国軍とロシア軍が同日、日本海と東シナ海の上空で2019年以来6度目となる合同パトロールを実施したと発表した。
両国軍の年次協力計画の一環としている。
韓国軍によると、ロシアと中国の軍用機4機が朝鮮半島の南部と東部の防空識別圏に入ったため、戦闘機を緊急発進(スクランブル)した。
昨年11月の合同パトロールでは、中国のH-6K爆撃機とロシアのTU-95爆撃機、SU-35戦闘機が韓国の防空識別圏に入り、韓国軍が戦闘機を緊急発進した。日本の航空自衛隊の戦闘機も緊急発進している。
南シナ海での中国の動きに対する懸念が高まる中、米国とフィリピンの沿岸警備隊、日本の海上保安庁は先週以降、共同で海上演習を実施している。
米軍は週末、台湾海峡で中国軍の艦艇が「危険な方法」で米駆逐艦に約140メートルまで接近したと明らかにした。
中国外務省の汪文斌報道官は6日の定例会見で「米軍の艦船と航空機は何千キロも移動して中国の玄関口で挑発行為を行った」と述べた。
「中国の領海や領空の近くで偵察し力を誇示するのは、航行の自由を守るためではなく航行の覇権を推進するためであり、露骨な軍事的挑発だ」と非難した。