[東京 14日 ロイター] - 岐阜市にある陸上自衛隊の日野基本射撃場で14日午前、10代の男性自衛官候補生が小銃を発射し、隊員2人が死亡、1人が負傷した。会見した森下泰臣陸上幕僚長は、加害者が3人に向けて発砲したことを明らかにしたが、故意だったかどうかは「調査を待ちたい」と語った。
森下陸幕長によると、加害者は今年4月に第35普通科連隊守山駐屯地(愛知県名古屋市)に入隊した自衛官候補生。実弾射撃の訓練中、教育隊の隊員3人に向けて発砲した。周りの隊員が身柄を確保し、事件性があることから岐阜県警に引き渡したという。
NHKなど国内メディアは、警察が殺人未遂容疑で逮捕したと報じている。
森下陸幕長は「武器を扱う組織として決してあってはならない。非常に重く受け止めている」と述べ陳謝。原因究明と再発防止に向け、調査委員会を立ち上げる考えを明らかにした。
浜田靖一防衛相は記者団に対し、「国民の皆様に大変心配をかけたことを心からお詫びしたい」と陳謝した。