[北京 4日 ロイター] - 中国海軍の駆逐艦「南寧」を中心とする艦隊が2日、ナイジェリアに到着した。中国の艦隊がアフリカの大西洋岸を訪れるのは異例。中国はアフリカでの影響力拡大を目指している。
駐ナイジェリアの中国大使は、今回の5日間の訪問は両国関係の節目になると表明。ナイジェリア軍は3日、中国と協力してギニア湾の海洋安全保障上の脅威に対処し、安定を維持すると述べた。
ナイジェリア軍によると、ラゴス沖には南寧のほか、フリゲート艦「三亜」と補給艦「微山湖」が到着。南寧は寄港し、6日まで停泊する。
アンゴラやナイジェリアなど西アフリカは石油資源が豊富で、中国に大量の原油を供給している。ナイジェリア政府は1月、中国がラゴスに建設した深海港を開港。同港は中国国有の中国港湾エンジニアリング会社とシンガポールのトララム・グループが75%を保有している。
ギニア湾が中国の軍事基地になるのではないかとの観測も浮上している。米国防当局者は昨年、赤道ギニアに中国の軍事基地が建設されれば、米国の国家安全保障が脅かされる可能性があるとの懸念を示した。