[リビウ(ウクライナ) 6日 ロイター] - ウクライナ西部リビウで6日未明、集合住宅がロシアのミサイル攻撃を受け、少なくとも5人が死亡し、子どもを含む36人が負傷した。当局者が明らかにした。
リビウのサドビー市長によると、ロシアの侵攻以来、リビウの民間インフラに対する最大の攻撃で、複数の住宅、オフィスセンター1棟、学校1校などが被害を受けた。
ウクライナ空軍によると、ロシアは黒海から発射した巡航ミサイル「カリブル」でリビウを攻撃。10発中7発を撃墜したという。
ウクライナのゼレンスキー大統領はテレグラムに投稿した動画で「敵に間違いなく対応する。それは大きなものになる」と述べた。
イェルマーク大統領府長官は、同盟国に対しウクライナの防空能力の強化のほか、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟実現を訴えた。
リビウはNATOとEUの双方に加盟するポーランドとの国境から約70キロの距離にあり、 ロシア軍との戦闘が続く前線からは遠い。昨年2月のロシアによる全面侵攻開始前の人口は約70万人だったが、ウクライナ南部と東部の戦禍を逃れ避難してきた人が流入し、人口は増加している。