[東京 12日 ロイター] - 松野博一官房長官は12日午後の会見で、北朝鮮はわが国を射程に収める弾道ミサイルに核兵器を搭載して攻撃する能力を保有しているとみられ、米国や韓国と連携しつつ、日本の平和と安全の確保に万全を期していくとの見解を示した。
北朝鮮が12日に大陸間弾道弾(ICBM)級のミサイルを発射したことに関連し、同国の攻撃能力について質問された松野官房長官は「北朝鮮が弾道ミサイルの増強に集中的に取り組んでいるとみられる」と指摘。
技術的には「わが国を射程に収める弾道ミサイルに核兵器を搭載し、わが国を攻撃する能力をすでに保有しているとみられる」と説明した。
また、12日の発射も含め、北朝鮮がICBM級のミサイル発射を繰り返し強行してきている点を挙げ「兵器としてのICBMの実現を追求しているとみられ、わが国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」と述べた。
日本政府としては「引き続き、米国、韓国等とも緊密に連携しながら、必要な情報の分析・収集および警戒・監視に全力を挙げ、わが国の平和と安全の確保に万全を期していく」と改めて強調した。