[オークランド 16日 ロイター] - 英国は16日、日本などが加盟する自由貿易協定「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」に正式に加盟した。新規加盟は2018年の発足以来初めて。中国や台湾なども加盟を申請している。
英国による署名は、ニュージーランド最大の都市オークランドで開催されているCPTPP加盟国の会議で行われた。加盟国の閣僚はこの後会合を開き、新規申請の進め方や協定自体の見直しなど、さまざまな議題について話し合う予定だ。
英国は20年の欧州連合(EU)離脱後、太平洋地域での関係強化を深めており、CPTPPの12番目の加盟国となる。ベーデノック国際貿易相は署名式で「今回の加盟は、英国がビジネスのために門戸を開いていることの証明だ」と述べた。同国はこの後、批准手続きが必要となる。
後藤茂之経済再生担当相は英国の加入について、CPTPPの絆を強化し、インド太平洋地域およびそれを越えた自由で公正なルールに基づく貿易システム・経済秩序の推進における協力を深めることができるものだと強く確信していると述べた。
CPTPPには中国、台湾、ウクライナ、コスタリカ、ウルグアイ、エクアドルも加盟を申請している。