[ホフマンエステーツ(米国) 4日 ロイター] - 東京五輪で精神的な理由により一時競技を離れたことで注目された女子体操のシモーン・バイルス(米国)が、5日のUSクラシックで約2年ぶりに競技へ復帰する。
バイルスは2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダル4個を獲得。しかし、東京五輪ではメンタルヘルスの保護を理由に団体戦を途中棄権し、種目別平均台で復帰して銅メダルを獲得したが、以降は競技から遠ざかっていた。
26歳となったバイルスは、先週末に「心配ない。全て順調」と交流サイトに投稿。4日の練習では、東京五輪で棄権の原因となった空間認識を喪失する「ツイスティ」と呼ばれる症状を完全に克服したかのような演技を見せ、東京五輪後に1年以上も練習を休んだという衰えを感じさせなかった。
東京五輪の女子個人総合で金メダルを獲得し、団体ではバイルスのチームメートだったスニーサ・リーは「休んでいたようにはまるで見えない」と状態に太鼓判。バイルスのコーチを務めるセシル・ランディも「迷いがあったなら、私たちはここにいなかった」と復帰に自信を見せた。