[ウェリントン 11日 ロイター] - ニュージーランド保安情報局(NZSIS)は11日に公表した年次報告書で、国内および太平洋地域で中国に関連した情報活動を把握していると明らかにし、懸念を表明した。
在ニュージーランド(NZ)中国大使館は現時点でコメント要請に応じていない。
報告書は同国が直面しているリスクに関する国民への情報提供改善に向けた政府の取り組みの一環として、今回初めて公開された。
報告書はイランとロシアからの「干渉」活動にも言及したが、中国の情報部門とつながりのある集団や個人が、NZの多様な中国系民族のコミュニティーを継続的に標的にしていることを、最も顕著な干渉の事例と指摘した。
NZを取り巻く国際的な安全保障環境はここ数十年と比較して、より厳しく、予測しにくくなっているとの認識を示した。
在NZイラン大使館はコメント要請に応じなかった。ロシア大使館は、NZがロシア反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の懲役刑について公にコメントすることで内政に干渉していると非難した。