[キーウ/ストックホルム 19日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、訪問先のスウェーデンでクリステション首相と会談した。会談後の記者会見で、ウクライナの防空強化に向けたスウェーデン製戦闘機「グリペン」供与に関する協議を開始したと明らかにした。
ゼレンスキー氏のスウェーデン訪問は昨年2月のロシアによる侵攻開始以降初めて。
米国はウクライナへの米製戦闘機F16供与について、導入に向けた訓練が終了した時点でデンマークとオランダから供与することを承認した。
ゼレンスキー氏はクリステション氏との共同会見で、「グリペン供与の可能性に関する将来のステップについて詳細を協議した」と語った。
ウクライナ軍のパイロットがすでに戦闘機の操縦訓練を始めたとも述べた。
クリステション氏はグリペンには言及しなかったが、ウクライナ北部のチェルニヒウで19日に起きたロシアによるミサイル攻撃を非難した。
ウクライナ当局によると、この攻撃では6歳の少女を含む7人が死亡、144人が負傷した。
両国はまた、ウクライナがスウェーデンの装甲戦闘車両「CV90」を国内で生産することで合意した。