[マドリード 21日 ロイター] - スペイン・サッカー連盟のルイス・ルビアレス会長は21日、オーストラリアとニュージーランドが共催した女子ワールドカップ(W杯)で優勝したスペイン代表のジェニファー・エルモソ選手の唇にキスをしたことについて謝罪した。
スペインは20日に行われた決勝でイングランドを1─0で下し、優勝。ルビアレス会長は試合後、スペイン代表チームに優勝メダルを渡していた際にエルモソ選手にキスしたことで批判の的となった。
スペインのディアス第2副首相は「彼が女性を攻撃したことに疑いの余地はない」とし、「彼の言い訳は通用しない」と辞任を要求した。
ルビアレス会長は連盟のビデオ声明を通じて「私が間違っていたことは認めざるを得ない」と謝罪。「不快な思いをさせるつもりはなかった」と説明した。スペイン代表チームが21日、マドリードに到着した際、会長は今回の件に関する質問に答えず、ロイターに「今はW杯優勝を喜び、祝うべき」と述べるにとどめた。
エルモソ選手は試合後、ロッカールームでチームメートに対し「(会長からのキスは)うれしくなかった」とコメント。しかしその後、スペインのEFE通信への声明を通じて「W杯優勝による大きな喜びがもたらした衝動的な行為に過ぎなかった」とし、「会長との関係は良好」と述べた。
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