[23日 ロイター] - 男子テニスツアーを統括するATPは23日、選手たちに対する最低賃金制度を2024年から3年間にわたって試験導入すると発表した。
対象となるのは世界ランキング250位以上の選手で、24年はトップ100以内なら30万ドル(約4400万円)、101位から175位は15万ドル、176位から250位は7万5000ドルを基準額と設定。収入が基準を下回った場合は不足分をATPが補填する。
ツアーの上位選手たちはスポンサー契約などで巨額の収入を得ているが、下位選手たちはツアー賞金が主な収入源。ATPは「この保証により、選手たちはより確実にシーズンの予定を立てて試合に集中し、自分たちのチームを運用できるようになる」との声明を出した。
またATPは負傷によりツアー出場が1シーズンで9試合に満たない選手たちのサポートも実施すると発表。こちらの基準額は24年は100位以内なら20万ドル、101位から175位は10万ドル、176位から250位は5万ドルとされている。