[北京 28日 ロイター] - レモンド米商務長官は28日、王文濤商務相ら中国政府当局者との会談冒頭で、両国が安定した経済関係を保つことが非常に重要だと述べた。
「複雑かつ困難な関係であり、特定の問題では意見が合わないだろう」としつつ、「直接的でオープンかつ実際的であれば前進できると思う」と述べた。
訪中しているレモンド氏は3日間にわたって中国の政府高官や財界首脳らと会談を行う。王氏とは2時間ほど会談する予定。
王氏は、中米の経済関係は両国だけでなく世界の他の国々にとっても重要だとし、中国との貿易を望むというレモンド氏の発言を評価。「安定的かつ予測可能な形で2国間の貿易と投資を押し上げ、企業間の協力強化に向け望ましい政策環境を促進する」ために協力する用意があると述べた。
レモンド氏は、米中がより一貫した関係の構築に向けた「新たな情報交換・ワーキンググループの設立に夏の間取り組んできた」とも述べた。
米議会の一部共和党議員は、先端半導体輸出規制をテーマにした中国とのワーキンググループ案を批判している。
レモンド氏は「もちろん、国家安全保障に関わることであれば、妥協や交渉の余地はない」としつつ、大半は国家安保に影響しないと述べた。
その一例として、同氏は28日に中国のパーソナルケア製品の展示会を訪問する。