[バチカン市 29日 ロイター] - バチカン(ローマ教皇庁)は29日、ロシア帝国の領土を拡大した皇帝をたたえたローマ教皇の発言について、ロシアの帝国主義を賛美する意図はなかったと釈明した。
教皇は25日、ロシアの青年らに対し、ピョートル大帝やエカテリーナ2世のようなロシア皇帝の継承者であることを忘れないようにと呼びかけた。
プーチン大統領はウクライナ侵攻を正当化するために、17世紀から18世紀にかけてロシア帝国を拡大しウクライナの一部を征服したこの2人の皇帝に言及している。
バチカンのブルーニ報道官は声明で「教皇はロシアの偉大な文化的・精神的遺産の有益なもの全てを保存し、推進するよう若者を奨励するつもりだった」とし、帝国主義的な論理や政府の人物をたたえたわけではないと説明した。