Anne Kauranen
[ヘルシンキ 29日 ロイター] - フィンランド内務省は、ロシアのウクライナ侵攻を契機に国内の既存シェルター(防空壕)を調査したところ、約5万0500基あることが分かったと発表した。
フィンランドは4月、安全保障政策を転換して北大西洋条約機構(NATO)に加盟したが、第2次世界大戦でソ連の侵略に抵抗し、その後もロシアとの紛争の可能性に備え続けてきた。
同国は1950年代には団地やオフィスビルにシェルター設置を義務付け、これにより現在も多くのシェルターが存在している。
政府調査によると、約5万0500基のシェルターには480万人を収容できるという。同国の人口は550万人で約87%をカバーすることになる。
また、シェルターの91%は通常兵器攻撃に耐えられる強度を持ち、83%はガスや核攻撃に対応する機能を備えていることが分かった。
地下シェルターの中には、平時にプールやスポーツセンターのほか、サンタクロースのテーマパークになっているものもある。
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