[シンガポール 8日 ロイター] - 米気候研究機関クライメート・セントラルは世界のほぼ全人口が6─8月に気候変動に起因する気温上昇を経験したと発表した。
7日に公表した報告書によると、180の国と22の地域で気温を調査した。大気中の二酸化炭素(CO2)増加により気温上昇が少なくとも2倍以上起こりやすくなったことの影響を受けたのは、世界の人口の98%に達した。
同機関の科学部門バイスプレジデント、アンドリュー・パーシング氏は「過去3カ月間に地球上で温暖化の影響を免れた人は皆無に等しい」と述べた。
クライメート・セントラルは温室効果ガス排出の影響を取り除いたモデルによる気温と実際に観測された気温を比較することで、気候変動の結果として気温上昇が起こりやすくなっているかどうかを評価した。