［オタワ ２７日 ロイター］ - カナダのトルドー首相は２７日、ウクライナのゼレンスキー大統領が議会で演説した際にロタ下院議長が第２次大戦中にユダヤ人大量虐殺に関わったナチス・ドイツ元関係者の男性を称賛したことについて正式に謝罪した。また、外交チャンネルを通じて政府がウクライナ政府とゼレンスキー氏に謝罪したと述べた。
ロタ氏は２２日、ナチス関係者で後にカナダに移住したヤロスラフ・フンカ氏（９８）を議会に招き、英雄と称賛した。２６日にこの件について全責任を負うとして辞任を表明した。
トルドー氏は下院で「議員全員を代表し、２２日に起きた事態と、ゼレンスキー大統領とウクライナ政府が置かれた状況について、無条件の謝罪を表明したい。われわれ全員が（経歴を）知らずにこの人物を受け入れたことは大変な過ちで、ナチ政権下で悲惨な思いをした人々の記憶を汚す行為だった」と述べた。