Michelle Nichols
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 国連は、パレスチナ自治区ガザの住民約110万人が24時間以内に地区南部に避難すべきとする通告をイスラエル軍から12日夜に受け取ったと明らかにした。イスラム組織ハマスが実効支配するガザの人口230万人のほぼ半数が対象となる。
イスラエル軍も13日、こうした通告を明らかにした。
イスラエルは地上侵攻に備えてガザ周辺に戦車などの部隊を集結させ、ハマスを一掃する構えを見せている。
国連のステファン・デュジャリック報道官は声明で「国連は、こうした対応が人道上壊滅的な影響を及ぼさずに行われることは不可能だと考える」とし、通告の撤回を求めた。
同氏によると、イスラエル軍による命令は全ての国連職員、学校、保健センター、診療所などの国連施設に避難する人々にも適用されるという。
一方、ハマスのメディア部門責任者サラマ・マルフ氏は、避難通告について「市民に混乱をもたらし、内部の結束を損なおうとする」イスラエルの試みだと指摘。市民に取り合わないよう求めた。