Nidal al-Mughrabi
[ガザ 20日 ロイター] - エルサレム正教会総主教庁とパレスチナの保健当局によると、パレスチナ自治区ガザにあるギリシャ正教の教会が夜間にイスラエル軍に空爆された。パレスチナ保健当局は、キリスト教徒のパレスチナ人16人が死亡したと発表した。
教会にはイスラエルの攻撃から逃れるために少なくとも500人のイスラム教徒とキリスト教徒が避難していた。
イスラエル軍は過激派の司令部を攻撃した際に教会の一部が損傷したとし、現在、調査を進めていることを明らかにした上で、イスラエル国防軍は「教会が空爆の標的でなかったと断言できる」とした。
エルサレム正教会総主教庁は「ガザ市の教会を破壊したイスラエルの空爆を最も強い言葉で非難する」との声明を発表。
現場の様子を撮影した動画には、けがをした少年が夜間にがれきの下から運び出される姿が映っている。
ガザには230万人が暮らしているが、キリスト教徒は推定1000人で大半がギリシャ正教の信者。