[26日 ロイター] - 米大リーグ(MLB)の頂点を争うワールドシリーズ(7回戦制)が27日に開幕する。今年はレンジャーズ(ア・リーグ王者)とダイヤモンドバックス(ナ・リーグ王者)によるダークホース同士の顔合わせになった。
シリーズはレンジャーズの本拠地からスタートするが、今プレーオフのレンジャーズはホームよりもロードで強さを見せてきた。レイズとのワイルドカードゲームでは敵地で2連勝を飾って勝ち上がり、地区シリーズではシーズン101勝のオリオールズに対して敵地2勝を含む3戦スイープ。
そして、昨季ワールドシリーズ制覇のアストロズと対戦したリーグ優勝決定シリーズではホームで3戦全敗したものの、ロードで4戦全勝という戦績でワールドシリーズに進んだ。
一方、ダイヤモンドバックスは、レギュラーシーズンでは西地区で首位ドジャースに16ゲームの大差をつけられながらワイルドカードでプレーオフ進出を果たすと、ブルワーズを2戦スイープで退けて臨んだ地区シリーズでドジャースを3戦スイープで下す快進撃を見せた。
フィリーズとのリーグ優勝決定シリーズでは初戦から連敗を喫するなど一時は1敗も許されない状況まで追い込まれたが、そこから連勝してワールドシリーズの挑戦権を手にした。
初優勝を狙うレンジャーズは、第1戦でエースのネーサン・イオバルディ投手が先発。2001年にヤンキースを下して初制覇を果たしたダイヤモンドバックスは2度目のタイトルを目指し、ザック・ゲーレン投手を初戦のマウンドに送る。
レンジャーズで注目は、アドリス・ガルシア外野手。アストロズとの第6戦でグランドスラム、第7戦で2本塁打を放つなどシリーズ記録となる15打点を記録し、ア・リーグ優勝決定シリーズのMVPに選ばれた。
対するダイヤモンドバックスは新人王候補のコービン・キャロル外野手と、MLB記録となるポストシーズン初出場から16試合連続安打でナ・リーグ優勝決定シリーズのMVPに輝いたケテル・マルテ内野手に期待がかかる。