[北京 29日 ロイター] - 米国を訪問している中国の王毅外相は28日、11月に見込まれる習近平・中国国家主席とバイデン米大統領の会談について、道のりは平たんではないとの認識を示した。
米戦略コミュニティ―のメンバーとの懇談での発言として中国外務省が29日に明らかにした。
王氏は「サンフランシスコ首脳会談への道のりは平たんなものにはならない」と述べ、「オートパイロット(自動操縦)」で実現することはないとの見方を示したという。
その上で、昨年11月に行われた前回の米中首脳会談を指して、中米が「バリ島に戻る」必要があると指摘し、両国がその際に達したコンセンサスを実践し、「干渉を排除し、障害を克服し、コンセンサスを高め、成果を集めなければならない」と述べた。さまざまな相違や矛盾、解決すべき問題があるが、対話を維持することは有益で必要なことだと指摘した。