Gabrielle Tétrault-Farber Emma Farge
[ジュネーブ 2日 ロイター] - 国連の独立専門家グループは2日、パレスチナ自治区ガザの人々が「ジェノサイド(大量虐殺)の重大なリスク」にさらされているとして、人道的な停戦を訴えた。
イスラム組織ハマスによる10月7日の攻撃への報復としてイスラエルがガザへの空爆を開始して約4週間となる中、ガザ保健当局によるとパレスチナ側の死者は女性や子どもを含め9000人を超えている。
国連特別報告者7人でつくる専門家グループは声明で「パレスチナの人々がジェノサイドの重大なリスクにさらされていると確信している」と述べた。
イスラエルの在ジュネーブ国際機関代表部は「遺憾で深く憂慮すべき」と声明に反発。戦争はハマスによってもたらされたものであり、民間人死亡の責任はハマス側にあるとした。
国連のドゥジャリク事務総長報道官は声明について記者会見で問われ、ジェノサイドの認定は国連の関連司法機関によってのみ下されると述べた。
専門家らはイスラエルの同盟国も「責任を負う」とし、イスラエルによる「壊滅的な行動を防ぐため直ちに行動しなければならない」と強調。「イスラエルと同盟国に対し即時停戦に合意するよう求める。時間切れが迫っている」と訴えた。