Soo-hyang Choi Jack Kim Ju-min Park
[ソウル 9日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は9日、訪問先の韓国で朴振外相と会談し、双方は北朝鮮とロシアの軍事協力拡大について「深い」懸念を共有していると述べた。
ブリンケン、朴両氏は、北朝鮮の脅威に対抗する拡大抑止戦略を実施するための協力や、日本との戦略的協力のさらなる推進についても協議したと説明した。
朴氏はまた、両外相は偵察衛星の打ち上げ計画を中止するよう北朝鮮に求めると述べた。
ソウルで会見したブリンケン氏は、北朝鮮とロシアの軍事協力について、武器輸出と技術支援を含む「相互協力関係」だと指摘。
「北朝鮮の弾道ミサイル開発、核技術、宇宙発射能力に対するいかなる支援にも重大な懸念を持っている」とし「こうした取り組みを特定し、顕在化した上で、必要に応じて対抗していく」と述べた。
同氏は、ロシアがウクライナ戦争で使う軍装備品を北朝鮮が供給していると指摘。これに対し、ロシアは北朝鮮の軍事開発を助けるため技術支援を提供していると述べた。
「これは朝鮮半島の安全保障にとって重大な懸念であり、国際不拡散体制にとって重大な懸念だ。ロシアのウクライナ侵攻にとって重大な懸念であり、複数の国連安保理決議違反にとって重大な懸念だ」と述べた。
ブリンケン氏の訪韓は2年半ぶり。
オースティン米国防長官も今週末に韓国を訪問し、13日に開かれる米韓国防当局の年次会合に出席する。会合では拡大抑止戦略の強化について協議する見通し。
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