Hyonhee Shin
[ソウル 23日 ロイター] - 韓国国会議員は23日、情報機関である国家情報院(NIS)の分析として、北朝鮮による今週の偵察衛星打ち上げが成功した背景にロシアの支援があったとの見方を示した。
北朝鮮は5月と8月に偵察衛星打ち上げに失敗しており、今回は3回目の試みだった。9月には金正恩朝鮮労働党総書記がロシアを訪問し、プーチン大統領は人工衛星の開発支援を約束していた。
国会情報委員会の劉相凡委員によると、ロ朝首脳会談後、北朝鮮は過去2回の打ち上げの際のデータをロシアに送り、ロシア側は分析結果を提供した。
同委員は「NISは3回目の打ち上げが成功したことについて、ロシアの支援があったと分析している」と記者団に述べた。
北朝鮮国営メディアは22日、金総書記が宇宙から撮影した米領グアムの米軍施設の写真を見たと報じたが、劉委員はそうした画像を撮影する能力が衛星に備わっているか検証するのは困難と述べた。
同委員会の尹建永委員は、衛星が地球周回軌道に進入したことから、打ち上げは成功したと指摘。北朝鮮が追加の打ち上げを行い、来年に核実験を行う可能性があると述べた。