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[ソウル 27日 ロイター] - 韓国国防省は27日、南北軍事境界線付近に北朝鮮の兵士らが重火器を運び込み、南北の緊張緩和を目指す2018年の軍事合意に基づき撤去した監視哨所を再設置していると指摘した。北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げをきっかけに緊張が高まっている。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は27日、衛星打ち上げを含む国権を行使し続けるとする外務省当局者談話を伝えた。
先週、衛星打ち上げを受け、韓国は南北軍事合意の効力を一部停止。北朝鮮も南北軍事合意に基づき停止していた全ての軍事措置を再開すると表明していた。
境界線沿いの北朝鮮の監視哨所は、韓国側の推計で約160カ所あり、韓国側にも60カ所あったが、軍事合意に基づき南北それぞれ11カ所撤去していた。
韓国国防省は境界線付近のカメラが撮影した写真により、武装した北朝鮮兵が損壊した監視哨所の建て直し作業をしている様子が24日から確認されていると説明。さらに、持ち運びができる対車両兵器の無反動銃とみられるものを設置している姿も写っているとした。
尹錫悦大統領は、最新の北朝鮮の動きについて説明を受け、軍に即応態勢を取るよう指示したと大統領府が明らかにした。
米国は、北朝鮮の衛星打ち上げについて協議する国連安全保障理事会の緊急会合を27日に開催するよう要請している。