[ワルシャワ 13日 ロイター] - 欧州連合(EU)のトゥスク前大統領が13日、ポーランド首相に就任し新政権が正式に発足した。
8年間に及ぶ民族主義政党「法と正義」(PIS)の政権はEUと対立してきたが、政権交代で関係が円滑になるとの期待が高まっている。
トゥスク氏は12日の議会演説で、法の支配に対する懸念から凍結されているポーランド向けの数十億ユーロの支給を実現させると表明した。しかしPIS政権が任命した裁判官や、法案の拒否権を持つPIS出身のドゥダ大統領が障害になる可能性がある。
トゥスク氏は大統領府での宣誓式に向かう際に記者団に「楽観的になるべきだ」と語った。「われわれの歩んできた道や経験は違っても共通の目標を有していることを期待する。ポーランドのために尽くす必要があることに誰も疑問を持っていない」と述べた。
同氏は13─14日のEU首脳会議に出席するためにブリュッセルを訪れる予定。ポーランド向け資金の凍結解除に取り組むほか、ウクライナのEU加盟に支持を表明する見込み。