Catarina Demony
[リスボン 3日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は3日、イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争について、すぐに終わらなければ中東全体に拡大すると警告し、国際社会が解決策を提示しなければならないとの考えを示した。
ボレル氏はリスボンで開かれたイベントで「両者は合意に達することができないため、解決策を外部から提示しなければならないことを過去30年間で学んだ」とし、「この悲劇がすぐに終わらなければ、中東全体が戦禍に見舞われる恐れがある」と警告した。
また、イスラム組織ハマス幹部のサレハ・アルーリ氏が2日にイスラエルによる攻撃で死亡したことについては、「紛争のエスカレートにつながる新たな要因になる恐れがある」と懸念を表明。紛争の解決に向けた方法を探るために、レバノンを含む中東を訪問する予定があると述べた。
このほか、海運の要衝である紅海の安全保障に貢献するためのミッションの創設案を4日にEU加盟国に提示すると表明。創設には加盟国の全会一致の賛成が必要になるという。