Akash Sriram
[2日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手のテスラが2日発表した2023年第4・四半期の販売台数は予想を上回り、過去最高を更新した。ただ、中国の自動車大手である比亜迪(BYD)にEV販売台数で首位の座を奪われた。
テスラの第4・四半期販売台数は48万4507台で、第3・四半期から約11%増加し、LSEGがまとめたアナリスト14人の予想(47万3253台)を上回った。一方、BYDの52万6409台には届かなかった。
年間では主力車種の値引きなどが奏功し、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が掲げた目標(180万台)を達成した。
BYDの23年販売台数は302万台で、その内プラグインハイブリッドEVの販売台数は約140万台だった。
テスラの第4・四半期販売台数は、主力セダン「モデル3」の一部モデルに対するインフレ抑制法(IRA)の下での連邦税額控除適用終了前の駆け込み需要で押し上げられた。
内訳は「モデル3」と多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の納入台数が46万1538台。その他が約2万3000台だった。
24年の納入台数は220万台と予想。前年比での伸びは約22%と、23年の約38%から鈍化する見通し。
テスラの主力セダン「モデル3」の後輪駆動型とロングレンジ型に対する最大7500ドルの連邦税額控除の適用が23年末に終了したことで、一部アナリストは24年の納入台数が圧迫される可能性があると指摘している。
テスラは24日に第4・四半期決算を発表する。