[ソウル 10日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は今週、軍需工場を視察した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が10日伝えた。
KCNAによると、金氏は軍需生産組織における最近の「欠点」を指摘した上で、「主要兵器生産の戦略的重要性」を強調し再調整を求めた。
KCNAは、金氏が工場を訪問した際に移動式短距離ミサイル発射車両を視察する写真を公表した。
ロシアがウクライナ戦争で使用する弾道ミサイルを北朝鮮から調達したここと受けて50カ国近くから批判が出ている。
KCNAによると、金氏は視察の際に韓国を「主敵」国家と定義する時が来たという認識を示した。
韓国が対立と軍備増強をあおっていると非難したほか、自衛と核戦争抑止のための軍事力を強化するよう促したという。
金氏はまた、南北関係の悪化は「変化の新たな段階」であり「避けられない現実」だと指摘。「われわれは朝鮮半島で圧倒的な力によって一方的に大きな事を起こすことは決してしないが、戦争を避けるつもりもない」と述べた。